読書感想文

読書感想文−−わかってないな、本はその時おもしろいと思うもので人に説明するものじゃないのに、というのが小学生のころ読書感想文の宿題に対して思ったこと。今思えばあれは実際に本を読んだか評価するための証拠提出物なのでしょう。でも、その時はおもしろくても時間が経つと読んだことさえ忘れてしまうことがあります。だから、自分で忘れないためにも書くのもはいいなと最近は思うようになりました。(それに、ウェブで公表すると同好の士が増えるかも。)図書館/漫画喫茶で借りた/読んだもの、人からもらった/借りたもの、自分で新刊書店/古書店で買ったものが3分の1ずつぐらいです。

 「評価」の意味は、★★★★★が最高、★★★★がとてもおもしろい/とても興味深い、★★★がおもしろい/興味深い/普通、★★がつまらない、が理解不能です。

このページの目次

オンライン小説(フリー)
 銀の君の花嫁剣と魔法と
世界文学
 誰がために鐘は鳴る
早川文庫
 夏への扉きみの血をグイン・サーガ
児童文学
 アリーテ姫の冒険にんじん
随筆
 恋愛論
伝記
 天と地
日本文学
 華岡青洲の妻恍惚の人
漫画
 不思議の国の千一夜月刊ハーレクイン鏡の中の女抱かれていたい囚われの結婚永遠の恋の魔法藁くじの花嫁魔性の花嫁花嫁は大株主UP古城のロマンス消えたネックレスイタリアン・クリスマスゲームの結末素敵なおせっかい氷が解けたらダイヤモンド・ガールロマンス親衛隊フロリダのシンデレラ秘密愛する友へホリーの闘い

オンライン小説(フリー)

 NovelSearch 〜オンライン小説専門サーチエンジン〜の特選作品、ランキング上位作品からの感想文。

『銀の君の花嫁』

(オンライン小説/2002年/恋愛+コメディー+ファンタジー)

内容紹介

 庶民的な容姿を持つ盆栽が趣味の王女リオンは、母女王から突然魔界の第2王子へ嫁ぐように告げられる。リオンは魔界へ行っても生命の保証はあるのでしょうか……。(残念ながら2003年1月19日を持ってサイト閉鎖されました。)

感想

 あっはっは。こういうストレートな子って好きだなー。本編第一部では笑い過ぎてお腹が痛くなりました。第二部はギャグの切れは悪くなっていますが、ラブストーリー色が強くてよいです。ちなみに私も兄上のロードナイト様派(注:婚約者は第2王子のセシル)。優しいし、品行方正だし、リオンが惹かれるのもわかる。

評価★★★★

『剣と魔法と』

(オンライン小説/2002年/恋愛+ファンタジー)

内容紹介

 王国クリスティス主催の武闘大会「炎と勇気杯」初の女性優勝者、美貌の剣士セリスに王子アレスは一目ぼれ。勝ったら妃の候補になれと一方的に約束を取りつけて勝負を挑み、魔法に長けたアレスは勝ってしまう。その後世界が魔界とつながり始めていることを知った彼(虚弱体質)は、セリスを調査の旅につき合わせる。しかし、彼女には人に知られてはならない秘密があったのだった。(2003年1月現在連載中)

感想

 人間世界最強剣士セリス+最強魔術師アレスの英雄譚。感情をあまり表に出さないけど実はアレスのことを(小さい弟のように)大切に思っているセリスと、アレスにほれたルシアという踊り子がからんだりして恋愛要素も多く、ラブストーリーとしてもおもしろい(ルシアはアレスが振り向いたら興味が無くなるような気もする)。魔族との戦いの行方、アレスの思いはセリスに届くのか、セリスの秘密とはとか気になるところです。

評価★★★

世界文学

『誰がために鐘は鳴る』

(E. ヘミングウェイ (著), E. Hemingway (原著)/出版社/ 年/アメリカ文学)

リンク Amazon.co.jpGoogle 検索: 誰がために鐘は鳴る

内容紹介

 内戦中のスペインを訪れたアメリカ人と地元の人々との数日間を描いた作品。

感想

 読破するまで40時間ぐらいかかったような……。翻訳が古かったためか、直訳調で読みづらかった上に長いので、もう一度読む気にはなれません。
 名作らしく、物語の進行よりも状況説明の場面がひたすら長いです。戦争の場面とかは迫力あり。

評価★★

早川文庫

『夏への扉』 THE DOOR INTO SUMMER

(ハヤカワ文庫SF/1979年)

内容紹介

 主人公の青年技師は万能家事ロボット「ハイアードガール」を発明。会社を設立し、経営も順調だったが……。

感想

 猫のピートがイカス。人間の愛憎がからんだサスペンスとしてもおもしろい。実はコールドスリープは存在していて、私だけ知らないのではないかとも思った。家事をやってくれる万能ロボットは欲しい。

2004/02/03 評価★★★★★

『きみの血を』 Some of Your Blood

(早川書房/2003年/アメリカ)

内容紹介

 青年ジョージについて。

感想

 あとがきの方と同じく、一読した限りではストーリーは普通の小説だなという印象。文章構成の試みがおもしろい。

2004/02/03 評価★★

『グイン・サーガ』

(ハヤカワ文庫/1979年ぐらいから/日本)

内容紹介

 パロ聖王家のリンダ王女とレムス王子は、戦渦の王国から時空転送装置の誤作動により荒野の真ん中へと飛ばされる。そして豹頭の大男グイン、傭兵イシュトバーンらと出会う。

感想

 文体にほれました。現在はふつう使われない、典雅なかっこいい単語がちりばめられています。物語もイシュトバーンがあれを見つける場面ではドキドキしながら読んでいましたし、アムネリスの感情の起伏にもほろりときました。ただ、一昔前−−中世から20世紀初頭までのヨーロッパの思想をそのまま持ってきているところも気になりました。パロと海の民がヨーロッパ系で、モンゴールとアルゴスがアジア系、セムがアフリカ系のことでしょ。(パロが一番高貴で文明化されているんだ、あとの文明は野蛮で未開なのだ、という思想。)でも、16巻まで読んだところで非武装の民に対する残酷描写が生々し過ぎて嫌になりやめました。これが軍対軍だったらまだ読めるんだけど……。

2004/02/03 評価★★★

児童文学

『アリーテ姫の冒険』

(学陽書房/1989年/イギリス児童文学)

内容紹介

 かしこい王女アリーテが魔法使いの3つの難問にとりくむお話。原題は『The Clever Princess』で1983年にイギリスにて出版。

感想

 盛り上がりに欠ける。アリーテ姫が向かうところ敵なしなので、ピクニック気分です。対する悪の魔法使いが弱過ぎる。1人ぐらいアリーテ姫に匹敵するぐらい賢い敵が居た方が緊迫感が出てよかったと思う。
 ウーマンリブ(女性解放運動)が盛んだった80年代初めにつくられたらしい作品。登場する男性陣はみんな情けなく、女性陣はみんなしっかりしていて生き生きとしている。童話の世界で男性をコケにして(笑)、自立した女の子を描きたかったということはわかる。お姫様が王子様を待つのではなくお城の外に出て冒険するという設定は今の時代に合っている。こんな、古くからある童話のパロディー作品もあっていいと思う。けど、物語としてはアリーテ姫が本当に困るような状況も欲しかったところ。

評価★★★
2003/02/04

『にんじん』

(出版社/ 年/フランス児童文学)

 ジュール・ルナール
リンク Amazon.co.jp(レビューあり)Google 検索: にんじん ルナール

内容紹介

 性格の悪いかわいくない少年の日常を描く。

感想

 今までに読んだ児童文学の中で一番つまらなかった作品。子供のころ一度だけ読んだことがあるけど、当時私は読んでいて気持ち悪かったです。

評価★

随筆

『恋愛論』

(橋本治/講談社文庫/ 年/エッセー)

リンク Amazon.co.jp(レビューあり)Google 検索: 恋愛論 橋本治 感想

内容紹介

 恋愛に関するエッセー。

感想

 今まで読んだ中で最悪な本。金払って読むレベルの文章ではありません。校正してないんじゃないかとさえ思える読みにくい口語調がぐちぐちねちねちだらだら続く(雑読雑感レビューによると、この本は講演録とのことでした。道理で……)。私はこの人より若い世代だけど、この文体は読みにくいです。(こんな読みにくい文章を出す人が某女流日本文学作家の本を読んでいたのは意外。)

 この口調で作者の男色等の恋愛歴や好みのタイプについて語られても、だから何?!と思いました。一番不愉快だったのは、「俺、文学少女って苦手なんだよねー」のくだり。その文学少女達から印税をとっているところが笑える。この人文学少女から好意を受けたことがあるらしいんだけど(この人自体に興味がある人ならこの文章でもいいと思えるのでしょう……)。自分がもてるって言いたいらしいのね。

 これが初めて読んだ橋本治の著作だったのですが、個性的な人だということはわかりました。

評価★

伝記

『天と地』

内容紹介

 ベトナム戦争時、アメリカ人と結婚し、アメリカへ渡った現地少女の半生記。

感想

 1度目は印象が薄くて、2度読んでいます(損した気分)。2度目に最後の数ページのベトナムの戦士達の言い伝えを読んで、読んでいたことを思い出しました。以下は2度目に読んだ時の感想。無秩序状態というのはモラルがなくなるので政治が安定しているのが一番です。また、アメリカに渡る時、わいろを用意してやっとアメリカに行けたとか書いてあって、社会システムが安定していないところってまずはわいろなんだな、と思いました。西洋における教師とはとても高いところにいて何も知らない生徒に知識を与えるもの。東洋では教えるものと教わるものとで問答を重ねていくのだが、という東洋と西洋の違いについて語られているところが印象に残りました。東洋の先生ってそうだったのか、と。もちろん私も東洋人なのですが。

2004/02/03 評価★★

日本文学

『華岡青洲の妻』

(有吉佐和子/出版社/ 年)

   リンク Amazon.co.jp(レビューあり)Google 検索: 華岡青洲の妻

内容紹介

 華岡青洲が世界で初めて麻酔手術を成功させるまでをその妻の視点からつづる。

感想

 封建的な世界での嫁姑戦争、麻酔手術成功までのストーリー展開等、読ませる。うちの母がぐちることに酷似していたので、読んだことあるのか聞いてみたら、無いとのことでした。

評価★★★★

『恍惚の人』

(有吉佐和子/出版社/ 年)

リンク Amazon.co.jp(レビューあり)Google 検索: 恍惚の人

内容紹介

 老人性痴呆症になったおじいさんと家族の介抱する姿を描く。

感想

 現代の高齢者問題を描いた作品。結局お嫁さんが一番やらなきゃいけなくなるんですよね……。
 コントでおじいちゃんが何回も御飯を食べちゃうやつの元ネタがわかりました。こっちの本では年をとっても頭がしっかりしている人の姿もちゃんと描かれているけどね……。

評価★★★

漫画

『不思議の国の千一夜』

(講談社/1981-1985年/ファンタジー+コメディー《少女漫画》)

内容紹介

 王子セブランと神馬ヘンデクの冒険ファンタジー。西洋のおとぎ話、童話、日本の昔話が骨格にあり、それに少女漫画風アレンジがされています。
 『不思議の国の千一夜』は講談社コミックスなかよし版(全11巻、1981-1985年)、講談社漫画文庫版(全6巻、1998年)があります。残念ながらいずれも絶版ですが、漫画を扱う古書店にて入手可能。

感想

 全体的に明るくほのぼのした感じ。思わず笑ってしまうような個所もあり、大好きでした。セブランはとんちがきくのう。
 ユニコーンが出てくる場面で女装させられたセブランがすごくかわいいと思いました(神馬ヘンデクは芸達者なのだ)。某バレエ団はツボでした。
 キャラクターも魅力的です。プライドの高い神馬ヘンデク、天然なお姫様ミルテなど……。

 読破まで7年ぐらいかけてます。
 家になかよしコミックス版の5巻だけありました。赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思っているミルテ姫のため、セブランは天界の智恵の実を求めて旅に出ました、といったところで終わっていました。とてもおもしろかったので、前や続きが読みたいと思って本屋さんをあちこち探してみました。6巻だけ見つけられたけれど、あとはどこにも置いていない!
 それから数年後、取り寄せればいいんだと思い至り本屋さんで注文してみました。でも、当時既に絶版から数年経っていたため、出版社にも在庫がないとのことでした。だから、どうしてセブランは男になったのか、男になる前はどんな生活をしていたんだろう、とかいろいろと考えをめぐらせました。
 さらにそれから数年後、ふと入った古書店の本だなの一番上に『不思議の国の千一夜』全巻が置いてあるではないですか!(古本屋を探せばよかったのですね。)もちろん即買い。るんるん気分で読みました。おもしろかったです(セブランが男になった経緯は案外あっさりしていました)。

補足 この本の明るい雰囲気が味わいたくて、曽祢まさこ作品をいくつか読んでみました。でも、ミステリーが多く、この本と同じ空気を持つものはあまりありませんでした。
「呪いシリーズ」ミステリーで、重い雰囲気です。
『王様はネコがきらい』ファンタジーコメディーで、明るい感じです。

評価★★★★★
2003/01/22

「月刊ハーレクイン」

(宙出版/毎月21日発売/定価600円/恋愛)

内容紹介

「月刊ハーレクイン」は唯一毎月買っている漫画雑誌。コンビニにもよく置いてありますが、男女が仲良く寄り添っている少女漫画イラストが表紙なので男性は買いにくいと思います(^^;)ちなみにハーレクインコミックスは、表紙に漫画のイラストが使われているのが雑誌から単行本化されたもの、イメージイラストが使われているのが書き下ろしです。
 アメリカの人気女性向けロマンス小説シリーズ、ハーレクインの漫画化(実は小説の方は10冊ぐらいしか読んだことがありません。)。ヒロインはいろんなタイプが描かれているけど、ヒーローはいつも経済力のある、身長の高くてひきしまった肉体を持ったタイプです。海外もののせいかラブシーン多し。内容は−−すてきな男性が主人公の女性に惹かれる。ヒロインも惹かれていて実は相思相愛なのだが、何らかの理由があり、お互いに、あるいは片方が心を開けない。2人はお互いの本当の気持ちに気づいていない。苦悩する2人。しかしある時何らかの事件が起こり、相思相愛と判明。めでたしめでたし。−−といった王道的ラブストーリーです。毎月堪能しております。必ず惹かれ合い、ハッピーエンドなので気分転換にちょうどよく、安心して読めます。

2004/02/03 評価★★★★

『鏡の中の女』

(ハーレクインコミックス/ 年/ミステリー)

内容紹介

 霧の中で1人、記憶を無くした女は通りがかった男に助けられる。彼は元婚約者だった。しかし、彼女は記憶を失う前とは性格がまるで変わってしまったらしい。記憶を失う前の彼女は−−

感想

 ミステリー物。初めて読んだ時はなぜ彼女が霧の中にいたのか、なぜ彼は彼女に対して冷たいのか先が気になっておもしろかったな。純粋で清楚な女の子と頼りがいのある男というカップリングがツボでした。絵柄が80年代の少女漫画風で好みです。

評価★★★★★
2004/06/21

『抱かれていたい』(Consenting Adults)

(ハーレクインコミックス/2002年/アダルト系)

内容紹介

 ケイタリング会社に勤めるタリアは男運の無かった母のようにはなるまいと慎重にキャリアを積んでいたが、仕事先でサーファー風の男と出会う。

感想

 エロいところがよいです。財力のある強引なハンサム。ふふふ。冷静に考えると、他にも美人はいるのになぜタリアに執着するのかといういう疑問が多少残りますが。絵柄はあっさりしていて、デッサンがしっかりしています。

評価★★★★★
2004/06/21

『囚われの結婚』

(ハーレクインコミックス/1999年/レディコミ系シリアス)

内容紹介

 3年前に夫から逃れたが、再び一緒に暮らさなければならなくなった女性の話。

感想

 絵柄がレディコミ系で好みじゃない。生々し過ぎて受け付けませんでした。バイオリズムが受け付けない周期に入っていたのも原因と思われます。

評価★
2004/06/21

『永遠の恋の魔法』

(ハーレクインコミックス/2002年/美男美女恋愛物)

内容紹介

 バレリーナのアレックスは足にけがを負い、ふるさとに帰る。かつて愛を誓い合ったスコットには恋人がいたのだが、実はアレックスのことを忘れられなかった。アレックスもまた、スコットのことを忘れられずにいたのだった。

感想

 甘い恋愛物で、星合操の描く70年代風少女漫画とマッチしています。が、このところ月刊ハーレクインで星合操が連続したせいか飽きてきました。だって美形キャラはみんな同じ顔をしているんだもん。美形ではない、おじちゃんおばちゃんキャラは描き分けられているけれども。ヒーローにはいまいち魅力を感じませんでした。アレックスが現れたら恋人と別れるだなんて。感情優先型。あれじゃヴァレリーが怒るのもわかる。それだけアレックスが魅力的だということなのでしょうか。

評価★★
2004/06/21

『藁くじの花嫁』1、2(Short Straw Bride)

(ハーレクインコミックス/2002年/アメリカ開拓期のシンデレラストーリー)

内容紹介

 開拓期のアメリカ。叔父の家で肩身の狭い思いをしていたエレナは、いつか家を出ることを夢見ていた。そんな時、大牧場主のマクレーンから突然求婚される。

感想

 典型的なシンデレラストーリー。主人公のエレナが立派な子です。文句一つ言わず働き者で、やさしく料理上手。正直、こんな奥さん(お母さん)欲しい(笑)。こういう苦労していた子が幸せをつかむのを見るとよかったね、と思う。絵的には、美人だという設定のいじわるなアナベルよりもエレナの方がどう見てもかわいいのは少女漫画のお約束。好きな場面はおとなしかったエレナがキレるところ。まったくしょうがないな、あのカウボーイズは(笑)

評価★★★★
2004/06/21

『魔性の花嫁』1、2

(ハーレクインコミックス/2001年/イギリス中世物)

内容紹介

 ディ・バラ家シリーズ2作目。国王の命により、新婚の床で夫を殺した女を妻とすることになったジェフリー・ディ・バラ。髪にくしも通さず、口を開けば悪態をつき、体に触れれば殺すと脅すエレナ。命の危険を感じながらも、寝室は一緒の部屋で過ごすことになった。しかしエレナは乱暴なそぶりをしながらも、自分を妻として扱うジェフリーに次第に惹かれていく。ジェフリーもまたエレナの実際の美しさに気がついていた。

感想

 かたくなに人を拒むエレナが徐々に心を開いていく過程を描くいやしの物語。身体的接触により、精神的信頼も増えていっていくことが表現されています。エレナの髪を洗うシーンがエロティックで好きです。ジェフリーがいい男。ハンサムで博識があり、強くてやさしい。こういういい男が1人の女に魅了されてしまうところもおもしろいお話です。

評価★★★★
2004/06/21

『花嫁は大株主』(Farewell to Love)

(ハーレクインコミックス/2003年/結婚バタバタ物)

感想

 ヒーローは一目惚れするほどのハンサムという設定なんだけど、絵に癖があるので魅力を感じませんでした。損得のみで物事を考えていて、性格も悪し。ヒロインが大株主ってだけで結婚しようっていうヤツだ。でも、ヒロインと周辺の人々とのやりとりはおもしろかった。

評価★★
2004/08/02

『古城のロマンス』(Heidelberg Wedding)

(ハーレクインコミックス/1998年/三角関係物)

感想

 医師と看護婦の恋。絵的にときめけませんでした。顔のデッサンがくるっている上に、ヒロインとヒーローの年齢が行き過ぎている。30代後半から40代。双方大人なので遠慮し合っているし……。ハンフリーはいいとこ無しだけど、同居問題さえなければよかったんだろうなあ。

評価★★
2004/08/02

『消えたネックレス』(A Pearl Beyond Price)

(ハーレクインコミックス/2000年/看護婦物)

感想

 主人公は美人という設定ですが、絵があか抜けないので家庭的な普通のお姉さんに見えます。大事なのは金銭的なものではなくて品物に込められた気持ちが大事だった、というメッセージが込められています。悪いのは全部あの浮気男である。でもそんな男でもおばあさんにとっては愛する夫だったのねえ。

評価★★★
2004/08/02

『イタリアン・クリスマス』(Stone Angel)

(ハーレクインコミックス/2003年/秘書と上司)

感想

 教会の天使像のようなハンサムかあ……。恋愛はもう不必要という男性(でもなぜか積極的)が次第に、秘書兼保母として雇われた美人でしっかり者のヒロインに惹かれていく様が描かれています。最初は尾形琳描くヒーローは瞳率が低く魅力に乏しいと思いましたが、繰り返し読むうちに好きになりました。

評価★★★
2004/08/02

『ゲームの結末』(No Honourable Compromise)

(ハーレクインコミックス/1998年/お嬢様系)

感想

 勝ち気な会社令嬢と役員との恋。きわどいです。ハーレクインじゃなかったらあり得ません。

評価★★★★
2004/08/02

『素敵なおせっかい』(A Fine Arrangement)

(ハーレクインコミックス/2001年/変身物)

感想

 地味な主人公がめがねを取ったら美人だったという変身物。女性向けロマンスらしく、幼なじみのプレイボーイが主人公にメロメロになってしまうところがおもしろい。

評価★★★
2004/08/02

『氷が解けたら』(Perilous Refuge)

(ハーレクインコミックス/2002年/秘書と上司)

感想

 暴力夫と別れ、現在は秘書として働くシングルマザーである苦労人のヒロイン。そして有能だが冷酷と評判の上司。泣けました。最後は幸せになってよかったなあ。

評価★★★★
2004/08/02

『ダイヤモンド・ガール』(Diamond Girl)

(ハーレクインコミックス/1999年/マイ・フェア・レディ系)

感想

 職場の上司がさえない女性秘書を美しいレディに仕立て上げますが、その過程で彼自身が惹かれてしまうという色っぽい話です。デッサンがしっかりしていて、セクシーな絵柄です。でも彼女、変身前と変身後で目の型が変わっています。変身前だって、あれはあれでかわいいと思うけどなあ。

評価★★★★
2004/08/02

『ロマンス親衛隊』(Love'n' Marriage)

(ハーレクインコミックス/1999年/秘書と上司)

感想

 ロマンスが苦手なクールな美人秘書と若い女性に偏見のある会社社長。2人をくっつけようとするロマンス小説ファンの友人達が仲が良さそうでよい。

評価★★★
2004/08/02

『フロリダのシンデレラ』(Practical Dreamer)

(ハーレクインコミックス/2001年/雇用者と被雇用者)

感想

 絵的にはときめきませんでしたが、デビッドのタリーに対する思いの強さはよかった。(ディズニーランドは出てこないんだけど、邦題命名者はファンなのだろうか。)

評価★★★
2004/08/02

『秘密』(Tempestuous Reunion)

(ハーレクインコミックス/2002年/子持ち再開物)

感想

 ヒロインのキャサリンは愛人だったんだけど、妊娠したのを機会にヒーローに聞いてみたのね、でその答えがアレだったもんで姿をくらませた。ところがどっこい数年後ばったり再開してしまう。そもそもルークが遊び人なのが問題だったんだよなあ。あのころをもう一度やり直せたらという思いが泣ける。

評価★★★★
2004/08/02

『愛する友へ』(Best Friends)

(ハーレクインコミックス/2001年/友人から恋人へ)

感想

 異性の親友から恋人へ。特別な存在。なんかもう勝手に2人の世界でやっててくれって感じだ(私は絶対こういうタイプじゃないから僻み)。もともとは主人公は彼のことが好きだったんだけど、主人公がずっとおでぶさんだったら、ずっと親友だったんだろうかという疑問が残る。

評価★★
2004/08/02

『ホリーの闘い』(Personal Vendetta)

(ハーレクインコミックス/2000年/秘書と上司)

感想

 人物デッサンがしっかりしていて好感が持てます。他の黒田かすみ作品も読んでみたいと思いました。コテージの所有権を巡って反発し合いながらも、女嫌いのはずのヒーローがなぜかヒロインにだけは惹かれる。ハーレクインの王道ですね。

評価★★★★
2004/08/02

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