小学生のころ、「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」というテレビ特番は欠かさず見ていた。お正月に放映されたものだと思うが、ムツゴロウさんが海外のジャングルでナマケモノたちと1人で暮らす女性と会っていた。30代後半ぐらいの、やせた、少し神経質そうな白人女性だった。ナマケモノの紹介の後、専用の船が無くて困っているという話になった。そしてムツゴロウさんが、「テレビを見ている皆さんに、初めてお願いをします。彼らに船をプレゼントしたいと思います。」と言った。寄付のあて先はテレビ局だったと思う。小学生の私が寄付したって、たいしてお金持っていないしな、と思った。
次に「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」が放送された時、ムツゴロウさんは再びそのナマケモノたちと暮らす女性に会っていた。そして、船をプレゼントしていた。中古の船っぽかったけど、200万ぐらいって言っていたかな。寄付はたくさんの人からあったらしい。それでね、小学生でも500円寄付している子が居た。負けた。500円ならお年玉をはたけば私でも寄付できたのに。
女性は、「本当に船をプレゼントしてくれると思わなかった。大勢の人が寄付してくれたことがうれしい。」と感慨深げだった。ムツゴロウさんも、「僕1人でも船をプレゼントすることはできます。でも、たくさんの人が寄付することに意味があるんです」と感慨深げだった。
こんなことがあってから、小額ですが、私は寄付をするようになったのです。(2005/9/20)
実は、「日本骨髄バンクのドナーカード」と「角膜提供登録票」と「腎臓提供者カード」を持っています。必要な人に有効活用してもらえればというぐらいの気持ちです。
角膜と腎臓は死後提供で、骨髄は生前に提供できるものです。骨髄は手術に耐えられる体力が無いと提供できないそうです。最近運動不足だから手術不適応かも。うーん。
ところで、登録したのは平成8年だから、まだ脳死時の臓器提供は無かったのです。平成9年10月に臓器移植法は施行されました。そして、母によると平成11年5月ごろ、毎日新聞に「脳死の状態でも痛みを感じる物質が分泌される」という読者の投書があったそうです。脳死の時は麻酔しないんだろうな……。万が一痛かったとしたら、やだな……。だから、ドナーカードと一緒に「脳死の時は提供は一切しません。」とメモを書いて保管していました。
でも、今この記事を書くに当たってちょっと調べてみたら、(社)日本臓器移植ネットワークに「意思表示カード」がありました。この図柄、新聞広告で見たことがあるよ。
臓器提供意思表示カード
<該当する1.2.3の番号を○で囲んだ上で、提供したい臓器を○で囲んでください>
1.私は、脳死の判定に従い、脳死後、移植の為に○で囲んだ臓器を提供します。(×をつけた臓器は提供しません)
心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球・その他( )
2.私は、心臓が停止した死後、移植の為に○で囲んだ臓器を提供します。(×をつけた臓器は提供しません)
腎臓・膵臓・眼球・その他( )
3.私は、臓器を提供しません。
署名年月日: 年 月 日
本人署名(自筆):
家族署名(自筆):
(可能であれば、この意思表示カードをもっていることを知っている家族が、そのことの確認のために署名してください。)
印刷して、1の脳死の上に×、2の心臓停止の上に○、腎臓・膵臓・眼球の上に○して、本人署名したんですが、母に署名を頼んだら断られてしまった。父か弟に頼むか……。(2005/9/20)