評価:★★★★★80〜100点最高、★★★★60〜80点すてき、★★★40〜60点、★★20〜40点つまらない、★0〜20点理解できない。
ワーグナー、1990年、メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、15時間、DVD、¥37,500;指揮:ジェイムズ・レヴァイン;演出:オットー・シェンク;映像監督:ブライアン・ラージ;出演:ヒルデガルト・ベーレンス、マリ・アンヘッガンダー、ジークフリート・イェルザレム、ゲイリー・レイクス他。
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あらすじ
ライン河のラインの黄金で指輪を作るものは無限の力が与えられ、世界をわが物とすることができるが、愛を断念した者だけが指輪を作ることができるという。ラインの乙女達からこの話を聞いたニーベルング族のアルベリヒは黄金を奪い、指輪を作る。しかし、指輪は神々に奪われてしまい、アルベリヒは激怒して指輪に呪いをかける。その後、指輪は数多の種族の間を転々とすることになる……
感想
音楽はワーグナーのオーケストラも、オペラの歌声も非常に美しい。あずみ椋の漫画を読んでワルキューレの「ハイヤーハー」ってどんなふうに発音するのか少し疑問だったんですが、やっぱり勇ましい掛け声でした。
映像は、最初にラインの乙女達が出てきた時はがっかりしてしまいました。中年太りのふくよかなおばさま達なのです。あずみ椋の漫画の影響でほっそりした若い女性のイメージが強かったので……。他のオペラ歌手達も50代前後の大ベテランなので体型も太目の人が多いし、カメラがアップになるとおじさま、おじいさま、おばさま、おばあさまであるとよくわかってしまいます。それに、黒人女性演じるジークリンデと白人男性演じるジークムントでは双子の兄妹に見えない。劇場で見れば遠いからわからないんだろうけど。壮年役、老年役はアップでもイメージと合っていました。
でも物語が進行していって、ジークフリートのはつらつとした挙動、若々しい表情や、ワルキューレ達の姿勢のよさ、ブリュンヒルデの女性らしいしぐさを見ているうちにだんだん若者や乙女に思えてきました。
背景美術や衣装も神話の時代らしく、物語が理解しやすかった。ワルキューレ達の衣装が1人1人違っていて、ヘアバンドっぽいかぶとにポニーテールとかもあっておもしろかった。
ワーグナーのオペラを見るのはこれが初めてでしたが、15時間ワーグナーの世界に浸れて大満足です。
2003/05/13 評価★★★★